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制服に着替え
リュックを背負い外へ出ると

今日は3人が私を待っていた

暫く振りの当たり前だった日常
それが今私の目の前にあった


「おはよう」

私のその言葉に3人がそれぞれ返事をしてくれる
たったそれだけのことが
心を満たしてくれた


「久々やな、4人」

のんちゃんがそう呟けば
全員が静かに頷く

約4ヶ月ぶりの4人での投稿は
何だか少しむずがゆくて
それでも自然と私たちの足取りを軽くしていた


教室に入り、先生がくれば
「お前ら仲直りしたんやな!」
と嬉しそうにいうので

私たちもそれに笑顔で返事をした

ただ、学校をサボった私達は
しっかりとトイレ掃除の罰を言い渡されてしまった


「お前らしかおらんのに全員いなくなったら先生寂しいやろが」

そういう先生に
「掃除させたいだけやろ」
とのんちゃんが言えば
教室には笑い声が響いた


「トイレ掃除とかアホちゃう」

「睦月とAのせいなんやから
2人だけでええやんか」

「男子トイレどうすんのよ」

そんなやりとりをしながら4人ですごく昼休み
全てのことが新鮮で
戻ってきた日常は
私たちの心を弾ませていた

こんな何気ない会話さえ
記憶に残るくらい楽しかったのだから


放課後、各々掃除を終わらせれば
もう一度教室に集まった


「ほんじゃ、俺とAは帰るわ」

そう言ってのんちゃんが私の手を引いて行く
これから2人は大切な話をするんだ
その空間を作りやすくするために
彼は私の一歩先をゆっくりと歩いていた


「睦月、ちゃんと話せるかな」

「大丈夫やろ
あいつはそない弱い奴ちゃうから」

彼はすでに全てを分かっていた
それは幼馴染だからなのか
彼が鋭いだけなのか


「幼馴染っていいな」

「それと同じくらいの絆
俺らとAの間にもあるやろ」

その言葉に、心が温まった
私にも、しっかりと3人のことが理解できているだろうか

いや、今はそんなこと気にしなくていい
これから築いていけばいいだけの話だ


楽しくなった私は
のんちゃんの手を引いて走って行く

それに驚きながらも、ちゃんと付いてきてくれる彼は
私と同様楽しそうに笑っていた

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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 小瀧望   
作品ジャンル:恋愛
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ちょぽん(プロフ) - 作品夢中になって読んでしまいました。すごくドキドキして、本当に面白かったです。 (2018年11月7日 17時) (レス) id: 15a580132a (このIDを非表示/違反報告)
しょあ(プロフ) - はじめまして。とても素敵なお話で感動しました! (2018年11月1日 2時) (レス) id: a32bcb43cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - はじめまして!長編完結まで一気読みしてしまいました。島の風景がはっきり想像できるような情景描写や、主人公達の細やかな心理描写に胸が打たれました。AnotherStory楽しみにしています!! (2018年10月27日 19時) (レス) id: ed4a5c8a01 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 長くなりましたが、こんなにも素晴らしい作品を読むことが出来て、公開して頂けて嬉しいです!長文失礼致しました。 (2018年10月27日 7時) (レス) id: 1250a32edd (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 是非とも実写で見たいと思う思わせてくれる作品だと思いました。クリアに想像できる風景。こちらがお話に引きずり込まれるような描写。本当に言葉が出てこないほど素敵な作品です。言葉にするのが難しいですが、今までサイトや本を読んだ中で一番の作品です。 (2018年10月27日 7時) (レス) id: 1250a32edd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年10月24日 17時

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