内緒のキス、秘密の関係。*2 ～Kazunari.N～ (ページ30)

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言葉の意味ページ30

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めんどくさかった授業が全部終わって

終わった瞬間、学校を飛び出して

そのまま自分ちのソファーにダイブした。

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ふざけてる福留君。

好きな人がいるって言った瞬間

この世の終わりみたいな顔して去って行った。

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きっともう、話しかけても来ない。

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やっと解放されたと思って

背伸びをして、首に手を当てたら

違和感に気付いた。

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「….ない」

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美織とお揃いで買って

あたしはずっと付けてたけど

美織は

体育の時間になくしちゃってから”お揃い”では無くなった

パールと白いキラキラがついたネックレスが

いつものように首に付いてない。

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ソファーから降りて、床を触る

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「…..」

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どこを見ても落ちてなくて

服の中にあるかも、とも思ったけどなくて

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帰り道か、どこかで落とした。

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「….最悪」

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別に美織もなくしたんだから...って思うけど

こういう日に失くすのは、縁起が悪くて。

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「….っ」

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訳もなく、泣けてきた。

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親友に嘘を付いた

二宮さんが好きな想いは増してく

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でも、苦しさも増す。

たまに苦しくて死にそうになる。

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でも、そのくらいで死ねないって分かってるけど

あの気持ちを表現するには、この言葉しかない。

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あー、言葉って邪魔。

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「….っ」

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二宮さんに会いたくなった午後5時

あなたは、まだ”先生”だから、会えない。

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口にしたって、言葉にしたって

結局意味ないじゃん。

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夕日が照らす部屋

あたしは1人で

膝を抱えたまま、泣いていた。

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