内緒のキス、秘密の関係。*2 ～Kazunari.N～ (ページ25)

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制服は脱ぎ捨てて。ページ25

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「学校終わってからでも行けるよ？」

「本気で言ってる？」

「言ってる」

・

エレベーターが、順調に上に上がる。

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「見たいでしょ？」

「…..」

・

でも、3階で停まって

60代くらいの女の人が乗ってきた

・

「….あら？和也くん？」

「あ、有田さんこんばんは」

・

えらく親し気で、一応頭を下げた。

でも、すぐ違和感に気付いた

あたしのこと、怪訝そうに見てる。

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「….か、「親戚の子です」

・

おばさんの言葉を遮って

二宮さんが言う

・

「今預かってるんですよ。

親が海外に行ってて」

・

あら、そうなの、綺麗な子ねー。って

言うおばさんの顔に

もうさっきのような感情は見えない。

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….そうか。

そうなんだ。

・

そのおばさんも、あたしたちと同じ階で降りた。

・

「隣の隣に住んでる人」

「さっきの人？」

「そう」

・

靴を脱ぎながら、そんな話。

・

「怪しまれたら、やばいからね」

・

あぁ、そうなんだ。

・

なんだか、制服を脱いでしまえば

あなたと釣り合えてる気がしていた。

・

….違うんだ。

・

何だか悲しくて

虚しくて

・

言葉にできない

あなたに言えない思いが

ふつふつと溜まっていった。

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