内緒のキス、秘密の関係。*2 ～Kazunari.N～ (ページ3)

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◇君とのスレチガイページ3

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「はぁ」

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早く帰りたくってマジで頑張って

持ち帰りの仕事も増やして19時半。

約束なんてしなきゃよかったと思った。

そんなことで怒りそうな子じゃないけど

変な話、死んでたらどうしよいとか思うわけで

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車を全速力で走らせて

ちょっと必要そうなものを買い足して

エレベーターに、乗り込もうとした、時だった。

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「…あ、カズ！」

「…サキ」

「さっきまで待ってたけど来ないから出てきちゃった」

「…どこで」

「そんなの決まってるじゃん！」

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寒気がした。

この態度から、あの子がいることに気づかなかったっぽい。

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俺と一緒に部屋に戻ろうとするサキを

なんとか追い払って

足早に部屋のドアを開けた。

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「梨田！」

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玄関に、彼女が履いてたローファー

普通これで気づくのに、気づかなかったサキはバカだ。

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真っ暗な部屋の電気をつけたら

俺が買ってきた薬やゼリーはなくなってて

代わりに、サキが作ったであろうハンバーグが置いてあった。

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「A！！」

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声をあげて、部屋の中を探す

あの子の面影は、どこにもない。

だけど、寝室から

少しだけ声が聞こえた。

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「…」

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ゆっくり扉を開く

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「A…」

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ベッドと窓の間にある

俺は多分入れないであろうスペースに

小さな人影

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ベッドに腕と顔をつけて啜り泣く姿が

月明かりと街灯に照らされた。

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