内緒のキス、秘密の関係。*2 ～Kazunari.N～ (ページ19)

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午前のワイドショーページ19

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午前のワイドショーは

たまに学校休んで観るから楽しいのであって

それが連続してると、いつのまにか飽きてしまう。

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洗濯機は回ったままで

買い物だって行かなくて大丈夫。

要するに、やることがない。

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「……んー」

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背伸びをして、秋の空を見上げても

暇は誤摩化せない。

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あ、って思い立って

掃除機がない代わりに買い溜めてある

ホコリが密着するシートが付いた棒を持って

適当に部屋中を練り歩いた。

絶対、端から見たらバカだと思われる。

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「…..え？」

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だけど、ソファーの下にそれを入れたら

カチャ、って音がした。

こういうの、絶対怪しい。

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音の鳴る招待をソファーの向こう側に押し出す

キィー…って、嫌な音がした。

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「…..」

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出てきたもの、ベタだなぁと思った。

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あたしが絶対付けないような

青い石がゆらゆらしているピアス。

ピアスが開いてないから、自分のものじゃないのは明確で

具合悪くて死にそうな時に来て

あたしのこと殺しかけた女の人のものかって

疑ってみたけど、もしかしたら違うかも。

なんて思ったら、何もやる気がなくなった。

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「.....なんかなぁ」

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ピアスはキャッチが付いてる。

だから、意図的に落としたのは明確。

いや、外したまま置いていっちゃった？

そんな偶然ある？

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ソファーに項垂れる。

遠くで、洗濯機が止まった音がした。

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