内緒のキス、秘密の関係。*2 ～Kazunari.N～ (ページ16)

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この時は。ページ16

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本当に慌ただしいヤツだと思う。

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「梨田！大丈夫か！

芹野から少しだけ聞いたぞ！！」

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二宮先生からラインを貰って

授業終わり、走ってきたらしい。

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「美織…知ってたんだ」

「Aがやばい！！って、俺にだけ。

他のヤツには言ってないだろ。芹野だから」

「うん….」

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二宮先生は、部屋の外に出た。

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櫻井先生と、2人だけ。

・

「…中川先生、一番しちゃいけないことしたよな」

「あれは怖かった」

「だよなぁ、芹野も異常だって言ってたよ」

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いつも爽やかで

二宮先生曰く”可愛い”彼女の好みであろう匂いを

爽やかに振りまいてる先生が

見た事ないくらい真面目な顔をした

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「….どうする？」

「…..？」

「対処法。このまま流すのはお前が危ない」

「….うん」

「一応教頭には言って、忠告だけでも、」

「でもそれ！」

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思ったよりも大きい声が出た

あたし、焦ってる

・

「….中川が辞めたら、やばいじゃん」

・

櫻井先生にだって

・

「でも….」

「噂があるってだけでいいよ。

こういうことがあったのは

あたしと美織と先生しか知らなくていい….」

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二宮さんとの関係がバレたら、終わりだ。

むしろ、一番バレてはいけない人

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「….分かった。」

「本当？」

「こういう噂があって、お前が困ってること言うわ」

「….ありがとう」

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終わりにしたくなかった

どうしても

失うなんて、怖すぎた。

これが恋って感情なら

それでいいから

あの人が同じ感情を抱いてなくたっていいって

今は、思っていた。

そう、この時は。

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