内緒のキス、秘密の関係。～Kazunari.N～ (ページ8)

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やばいやつ。ページ8

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「あ、Aー授業サボっちゃダメじゃーん」

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教室に戻ったら、美織が笑っていた

花みたいに笑う彼女の方が

よっぽどふく…なんとか君のタイプに見えるのに。

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「ごめん、具合悪くて

今日帰るね」

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教室を出て、階段を足早に降りて

昇降口に向かった

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『秘密になんて、しないんでしょ？』

『….ん？』

『そんなの、信用しないから』

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睨んだら、また含み笑い

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『条件がある』

『…..は？』

『秘密にならない？』

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ぱち、って瞬きをした。

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『俺の秘密になりなよ』

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含み笑う瞳の奥

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『秘密って、何？』

『なんだと思う？』

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私より少し背の高い副担が

壁に手をついた。

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『そのうち分かるよ』

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思いだすだけで、背筋が凍りそう

やばいやつだと思う。本当に。

だけど、あの目が….

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はぁ、って溜め息をついたら

いつもは使わない方のスマホが震えた。

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「….もしもし」

『あ、チカちゃん？

今日いけるよね？？』

「….はい。何時にどこですか？」

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電話を切って、足早に学校を出る。

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悪い方向にしか進まない私を、心底機にかけている

あいつの存在なんて、もう微塵も心になかった。

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