内緒のキス、秘密の関係。～Kazunari.N～ (ページ6)

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三回目ページ6

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出そうなアクビを我慢しながら

カッコいい先生が来た話題で持ちきりな廊下を歩く

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「梨田さん！」

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だけど、盛り上がってるのは女の子で

男子は、別にいつもと変わらない。

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「…着いてこないで」

「話があるんだ！」

「着いてこないで」

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同じ学年の、確か…ふく、なんとかくんって

美織が教えてくれたこの人は

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「何度も言ってます。話聞いてください！」

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こうしていつも、あたしを引き止める。

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「….何？」

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人があまりいないところの定番は

体育館裏だけど

少し離れたところにある別棟の音楽室の裏が

この学校では一番目立たないところ。

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だけどそこに、こいつを連れて行きたくない。

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「好きです。付き合ってください」

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思わず、溜め息が出た

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「だから、無理だって」

「三回目だぜ？！」

「何回言ってもダメだって。」

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さっさと諦めろよ

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「俺、絶対諦めないから」

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そう言って、爽やかに去ってく彼は

どうも、学年でモテるらしい。

だけど、あたしのことが好きなことで有名すぎて

…..。

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思いだすのも、めんどくさい。

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音楽室の裏側は、暗くて日が当たらなくて

誰も人が来ない、すごくいい場所。

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今日は例外、なんて知らないで

いつもみたいにポケットから煙草を出した。

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