内緒のキス、秘密の関係。～Kazunari.N～ (ページ19)

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いいとこ。ページ19

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うるさい。

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なのに、安心する。

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「梨田」

「….」

「いいとこ教えてあげる。おいで？」

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二宮先生を見上げたら、気怠そうに笑ってた

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「いいとこ？」

「そ」

「….」

「はやく、ついて来い」

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”二宮先生って、彼女いるのかな？”

”いなかったら、彼女になりたいなー”

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足が、動かない

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「….梨田？」

「…..」

「…..A？」

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「先生」

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初めてあたしがちゃんと名前を呼んだからか

少しだけ、驚いた顔をされた

だから、言葉を飲み込んだ。

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「….なんでもない」

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ゆるく笑った先生に、ノロノロ着いて行った。

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南校舎の三階にある部屋

『進路指導室2』って書いてあるけど

実は、ただの物置きで

オバケが出るだの、色んな噂が立ってる部屋の前に

何も言わず、連れて行かれた。

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「…ここが、何？」

「じゃーん」

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チャラ、って二宮先生がポケットから出した鍵

『進路指導室2』と書かれたネームホルダーが付いてる。

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その鍵を、刺して回して

オバケが出る部屋の扉を開けた。

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