うみ と ねこ -tkin-

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慧side




ガチャ。




1日が終わって、マイホームに舞い戻る。





あちゃ、高木のパジャマ置きっぱだ。





慧「あー……」





ヨレたシーツを叩いてのばす。





もー、男なんだから責任持って最後まで証拠消してよね。

裕翔なんか勘づきやすいんだから
『あれ、このシーツのシワ具合…君達昨日──』
なんて、いつ言ってくるか分かんないし。

だからなるべく他のメンバーは家に入れないんだけどさっ。





.





風呂上がり、愛するトマトを口に入れながら
わが家に新しく来たソファに腰掛ける。




大ちゃんにはノリで棄てちゃった、とか言ったけど
ほんとは高木のせいだから。




まぁ高木をあっさり家にあげる俺も悪いんだけど。





……





他のトマトにしよーっと。





コトッ





立ち上がると同時に何かが落ちる音。





慧「ん？」





.





雄也side




たかぎ、髪の毛触るんじゃないの。




Mステの収録中、隣にべっとりと引っ付いた伊野尾くんが
俺に耳打ちした。




おっと、そうだった。





今回はどんな たかいの で登場しようか、と
考えたせいで忘れてたよ、約束。





それを伊野尾くんがなぜ知ってるのかは突っ込まないでおいて、カメラが向いたのを確認して俺は髪の毛を触った。





というか、さっきから伊野尾くんの彼女感がすごい。





歌唱中知念が上目使いしてきたのにさえも
デレデレしてんじゃねーよっ
ってスネちゃうし。





……そんでもって、この人たちは
俺たちの邪魔をしたいのか、どっちなんだろ。





ぐふふ、と知念が笑ったのは見ないフリした。





.





大「──で、高木は見つけたの」





慧「なにを」





大「指輪」





慧「まだ見つけてないよー」





雄「……」





あとさ、なんでこの人が答えるんだろ。




.

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