ONE PIECE学園【学パロ】 (ページ9)

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途中でいきなりぐいっと肩を掴まれた。
A 「きゃっ…！」
「ちょっと待ちなさいよ」

振り返ると、３年の女子の先輩が３人、仁王立ちしてわたしを睨んでいた。
A 「何か…ご用ですか…？」
「あんた、２年でしょ？後輩のくせに何ローと気安く喋ってんのよ」
「ローはあんたみたいなボケーっとした奴とじゃ釣り合わないわ」
「ローに手出ししないで、関わらないで！！」

嫌…怖い……。
でも震える手をぎゅっと握りしめ言う。
A 「ちっ、違います！わたしはそんな…ただお礼を言いにきただけです…」

「お礼？何いい子ちゃんぶってるの？」
「そう言ってローに媚びを売るんでしょう？なんかお菓子まで渡しちゃって」
「ローが女子からのものを受け取るのはあんたが初めてだったわ。絶対許さない…！」
A 「そんなんじゃない！助けてもらったらお礼を言うのは当たり前のことです！！」
わたしは思わず叫んでしまった。先輩たちの顔色が変わるのがわかった。

「こいつ…！なんて生意気なの！」

A 「いやっ…！」
先輩が手に持っていたサンドイッチを投げつけてきた。
当たる寸前、目の前に誰かの背中が―――

ロー「騒がしいと思ったら…またお前か」
A 「せんぱい…」

「ロー！！」
ロー先輩はギロっと３人の方を睨んだ。
ロー「お前ら、何してた？」
「何もしてないわ…。行くわよ……」
３人はこちらの方を悔しそうに見ると、そのまま走り去ってしまった。

A 「すみません、２回も助けてもらっちゃって…」
ロー「お前本当ドジだな」
A 「ごめんなさい…。」

今のわたしは感謝と、申し訳なさでいっぱいだ。
ロー「危なっかしい奴だな、本当気をつけろよ」
A 「はい…あの、ブレザー…洗ってお返しします！」
ロー先輩のブレザーにはサンドイッチの具材がべったりくっついてる。
ロー「いい。うちで洗える」
A 「いやそんな、お詫びですから…！本当にありがとうございました！！」
わたしはロー先輩からブレザーを受け取って、立ち去ろうとした。

ロー「あっ、待て」
呼び止められて振り返る。なんだろう？
ロー「クッキー、うまかった。じゃあな」
A 「…ありがとうございます！！」

驚きの一言に、わたしの頬が赤くなるのが自分でも分かった。
時計を見ると、もうすぐ予鈴が鳴る時間。屋上に行く時間はないな…。
わたしは教室に急いで戻ると、慌ててお弁当を食べた。