ななじゅうご ページ9
敬「ジョーくん、君に質問する。“鍵番”のカードの裏側…つまり絵柄は何が書いてあった？」
その質問に、ジョーくんの表情が固まった。
そこにソウさんが煽りをいれ、ジョーくんは“鍵の絵だった。”と答えた。
ソ「あはは！“鍵番”だから鍵の絵…？残念だねぇ。本当に…
カンナ、君はどう見えた？」
何時から彼はカンナちゃんのことを呼び捨てするようになったんだ…？
神「錠前の絵です。」
ソ「…正解。“鍵番”の絵は錠前なんだ。最後の最後にボロが出たね、ジョーくん。」
ソウさんが勝ち誇ったように笑った。
…本当にそうか？
『…いや、サラちゃん。』
紗「…なんだ？」
『あなたが見た“鍵番”の絵は何でした？』
僕の問いに、サラちゃんは少し考えるそぶりを見せた後、驚いた表情になった。
紗「鍵…！鍵の絵だった！」
ソ「当事者のサラさんのいうことを信じるの…？」
『当事者なのはあなたもそうでしょう？
信じられる証言がない限り、全員の証言を聞くべきです。』
恐らく、この二人はどちらも偽物だ。
本物はずっと黙り込んでいるカイさん。
僕の考えは外れていた。
ルールブックに絵柄を見れるなんて記載はなかった。
…わからないんだ。絵柄なんて。
敬「…時間がない。これが最後のチャンスだ、サラちゃん」
最後の行動。
サラちゃんは黙り込んで考え始めた。
そして、サラちゃんが取り出したのは一冊の本だった。
見覚えがある。
というか僕の机の上にも同じものが置いてある。
ルールブックだ。
サラさんは、それを握り締めながら、声を絞り出した。
紗「カイさん…占いの結果を…教えてください…」
丈「よせよサラ！今更カイさんの話を聞いたって時間の無駄だ！！俺の話を信じろって！」
紗「…カイさんは…言わないんじゃ…ないんです…
言えないんですよね…？」
そう言って、サラちゃんはルールブックをみんなに見えるように掲げた。
紗「ルールブック�△砲呂海�書いてあった。
“占いの力によって“鍵番”が誰かわかるが、占いの結果について嘘を吐いてはいけない。”
“持ち主がわかる”としか書いてないんだ。
絵柄を言えない…カイさんこそが…“賢者”です」
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YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年7月10日 21時) (
レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!! (2021年7月9日 7時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年7月8日 19時
