ひゃくなな ページ41
タンコブは大したことなかった。
『…冷やすものないですしね…
水ぶっかけて風送りまず？』
ソ「タンコブが引っ込む前に風邪をひいちゃうよ」
『それはまあ自業自得ということで…』
ソ「ひどくない？」
ひどく無い。
『まあ、それほど大きくないですし、すぐ治りますよ。』
僕は救急箱を閉じた。
ソ「…ありがとう。」
『どーいたしまして。』
ソ「手当て上手なんだね。」
『…まあ、慣れてますから。』
ソ「それは…何で？」
『何に対するなんで？』
ソ「…なんで、そんな慣れるほど手当てをしたの？」
『…』
僕はソウさんを見た。
『…なんで？』
ソ「君について知りたいから。」
キザですか？
ソ「君に興味がある」
『僕はないです。』
ソ「そんなこと言わないでさ、少し話そうよ。」
…なんの罰ゲームですか？
『“少し話そう”から始まる話でいい思いをした話を知らないのですが。』
ソ「気のせいだよ」
逃げようと思っても、しっかり腕を掴まれてる。
そのほっそい腕のどこからその力が出るんですかね。
『…離してください』
ソ「ヤだです。」
『離して？』
ソ「ヤだ。」
…これは聞く気がないな？
無いようだな。
僕は大きくため息をついた。
『…何も面白い話はありませんよ。』
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YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年7月10日 21時) (
レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!! (2021年7月9日 7時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年7月8日 19時
