ひゃくさん ページ37
案外簡単だったね。うん。
すごいわかりやすかった。思考回路が安直。
紗「ほら、クリアチップ。分け合おう。」
僕の手に星形のチップが１つ乗った。
『…サラちゃん』
紗「なんだ？」
『無理に笑わなくていいんですよ。』
さっき、僕はサラちゃんは強いんだな、って思ったけど、多分それは違う。
彼女はここでのリーダーにされた。
リーダーだから強くいなくちゃいけないと思ったんだろう。
『辛いなら、辛いって言ってください。あなたは結局ただの女子高生なんです。
こんなの無理して背負うべきじゃない。
…信用できないのかもしれないけど、相談してください、溜め込まないで。』
僕はサラちゃんを見据えた。
『…人間は弱い。僕はそのことを嫌と言うほど知ってるので。』
サラちゃんがキョトンとした顔で僕を見た。
…あの、恥ずかしいんですけど。
綺麗事言った後ってめっちゃ恥ずかしいんですけど。
何か言って？
紗「…わかった。だけど、サクラも言えよ？」
『…僕？』
僕は別に…平気ですが。
時々人間辞めてるのかなって思う程度に強いですよ？安心してください？
紗「ああ。サクラを見ていると今にも壊れてしまいそうに思えてくれるんだ。
…キツくなる前に、サクラもいうんだぞ？」
そう言って、サラちゃんは僕の目を見た。
…本当にいい目してるよなあ。
『…はい』
僕が首肯くと、サラちゃんは嬉しそうに笑った。
紗「約束だぞ」
サラちゃんが左手の小指を差し出した。
『そうですね。約束。』
僕はその小指に僕の左小指を絡めた。
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YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年7月10日 21時) (
レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!! (2021年7月9日 7時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年7月8日 19時
