きゅうじゅうご ページ29
僕が楓を連れてロビーに戻ると、そこには既に誰もいなかった。
楓「みんな何処行ったんだろう…」
『…片っ端から当たるか』
忍法⭐︎迷った時の端っこ戦法⭐︎
僕は“モニタールーム”と書かれた部屋の扉を開けた。
…うわあ、ドンピシャ。
僕ってもしかして運がいい？日頃の行い？
どうでもいいんだけどさあ。
奈「…ミシマ先生…？」
…ん？
三『おや、ナオさんじゃありませんか。』
…ミシマさん…？
モニター？となると人工知能…？
…悪趣味だな。
『…モニターの裏に、ミシマさんの顔写真が貼ってますね。
他のモニターには…』
そこまで言った時、視界の端にサラちゃんが写った。
無心に何かを探している。
『…サラちゃん、ジョーくんのはありませんでしたよ。』
サラちゃんはこちらを向いて、一瞬固まった。
そして、聞かなかったようにもう一度チェックを始める。
…重症だな。放っとくか。
このデスゲームが始まった時生存していて、ここに写っていないのは、
…ナオさんと、ジョーくんと、楓。
確かこの3人は最初の試験の内容が一致してたな。
…………
…もしかして、ここに写っていない人は、もう片方の人の付き添い？
“本来いなくてもよかった人”？
だとしたら…楓は…僕の所為…で？
楓「…お姉ちゃん？大丈夫？」
顔を上げると、楓が心配そうに僕を見ていた。
『…なんでもない。』
…きっとこの推理は間違いだ。
推論でしかない。
僕の所為じゃない。きっとそうだ。
僕は、そう自分に言って聞かせた。
楓「そう？」
楓は納得していない顔をしつつも、食い下がらなかった。
その代わり、僕の手を握った。
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YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年7月10日 21時) (
レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!! (2021年7月9日 7時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年7月8日 19時
