はちじゅうご ページ19
サラちゃんがケイジさんの肩に寄りかかり、小さな寝息を立て始めた。
敬「…サラちゃん…寝ちゃった…か…」
救急箱は棚に入っていた。
『…』
敬「…参ったね…サラちゃんも…か…
幻影を…認識しては…ダメだよ…脳に焼き付いたら…もう…
…おまわりさんみたいに…ならないでね」
『…』
僕はケイジさんにシーツを投げつけた。
敬「うわ！…何するんだい、サクラちゃん」
『ケイジさんも寝て下さい。顔色が悪いのは貴方も同じです。』
敬「おまわりさんは、大丈夫だよ」
『当人の大丈夫は信用なりません。
…枕も要ります？』
僕は枕を構えた。
敬「…それをどうするつもりだい？」
ケイジさんが苦笑いを浮かべる。
『もちろん投げますが。』
敬「オーケーオーケー。話し合わないか？」
『嫌です。寝てください。』
敬「今日のサクラちゃんはやけに積極的だねー」
『今日の僕も何も出会って初日です。言うこと聞く気がない人の扱いは慣れています。』
楓とか楓とか楓とか。
『ということで寝てください。
…みんなサラちゃんのことをリーダーだと言ってますが、結局皆を仕切っているのはあなたです。
あなたに倒れられては困ります。
…時間が経ったら起こしますから。』
敬「…ふー…サクラちゃんも言い出したら聞かないねえ」
『ため息ついたら幸せが逃げますよ。』
そのまま僕は枕を投げつけた。
ケイジさんにヒットして、そのまま倒れ込む。
敬「乱暴だねー」
『そうですね。おやすみなさい。』
敬「…ああ、おやすみ」
ケイジさんは諦めたように目を閉じた。
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YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年7月10日 21時) (
レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!! (2021年7月9日 7時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年7月8日 19時
