ななじゅうなな ページ11
ソ「…残念だったね。カイさんの負けだ。」
部屋の沈黙を破ったのは、ソウさんだった。
戒「わかっていました。
あなたに“身代”の可能性がある限り、選ぶのはリスキー…」
ソ「それだけじゃないさ。
もし、感情で僕を選んだらそれはもう自分の意思なんだ。
でも皆は理で選んだ…ひどいよね…
…“この投票は自分の意思じゃない！”そういう風に、みんな自分を誤魔化してるんだよ！｣
お前がそれを言うか？
ホ「うふふ…さあ皆さん、楽しい答え合わせの時間ですよ！
まず“賢者”！みなさん大正解！佐藤戒さんでした〜！
次に“鍵番”！うふふ、二人の激闘は見応えありましたね〜！
なんと！千堂院紗良さんでした！
そしてー！“身代”！役目を全うできず死んでしまう方が〜
ジャーン！手綱丈くんでしたー！」
丈「はは…は…その…なんっつうかな…
みんな…ごめん…騙しちまって…」
ジョーくんは弱々しい笑みを浮かべた。
Q「ば…馬鹿野郎！何がごめんぜよ！
お前さんはこんな…俺たちの…俺たちのせいでこんな…！！恨めしくねえのかよ！」
丈「わかんねー…わかんねーよ…
だって、みんな悪い奴には…見えねーんだもん…
ソウさんさんやアリスさんだって本当はいい人だと思うんだ…」
なるほど。これが筋金入りのいい人か。
丈「サラ…ごめん、お前まで騙してた…」
紗「ジョー！やめてくれ！信じない…私は…！」
サラちゃんは、今にも泣きそうな声で言った。
丈「サラ、お前は俺に投票しなかった。それではっきりわかったよ…
もう…お前の中で…みんなは仲間なんだ。
だから力を合わせて頑張れよ…！
…最後にさ、言いたいことがあるんだ…
やっぱさ…男女だとこういうの言い辛いし、な。
大好きだぜ！サラ。
お前は俺の最高の親友だ！」
ジョーくんは歪んだ笑みを浮かべた。
その笑みに、サラちゃんが涙を浮かべる。
お別れの時は無慈悲な声で終わりを告げた。
ホ「メインは投票で選ばれた佐藤戒。
…お前は前座だ。さっさと死ね。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年7月10日 21時) (
レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - 面白かったです!! (2021年7月9日 7時) (レス) id: 9d282b76d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年7月8日 19時
