いつ、どこで、だれが、何をした。弐

#53 ページ9

空「『ぶとうかい？』」

此処はある非合法組織のたまり場的な所。

私はその組織の突撃隊長。

ついでに空が参謀。

雹「そう。二人に参加してほしいんだ。」

で、これが私たちのお兄ちゃん

『ぶとうかいって何？武闘会？』

雹「違う違う。」

ぶとうかいが何かをお兄ちゃんと空に説明される。

『つまり、パーティー？』

空「まあ、大差ないと思う。で、何で舞踏会？」

雹「あのね、その舞踏会にこの人が出てくるんだ。」

そういって、お兄ちゃんは私たちに一枚の写真を見せた。

体中包帯だらけで、目も包帯で隠してた。

空「『厨二病？』」

雹「こらこら」

お兄ちゃんは軽く小突くと、説明を続けた。

雹「この人はね、ポートマフィアっていう組織の五大幹部の一人。

太宰治っていうんだけど、この人をその時に殺してほしい。」

空と顔を見合わせる。

『別にいいけど、何で舞踏会？』

雹「出るっていう情報があったから。」

空「で、何で私たち？」

雹「その人が女好きらしいから。」

空「『…』」

組織が小さいから、女は私たちからいない。

多少幼くても致し方ない、ということらしい。

雹「ということで、舞踏会は一か月後。準備しててね。」

空「あれ？意外と後なんだね。」

雹「みたいだね。この舞踏会自体は毎年行われてるから。」

『お兄ちゃんは？出るの？』

雹「え？俺も？」

途端、空の顔が輝く。

空「それいい！お兄ちゃんも出よ？」

雹「え〜」

『お願い！』空「お願い！」

雹「仕方ないなあ」

空「『やったあ！』」

『約束ね！指切りげんまん！』

雹「はいはい。約束な。」

でも、その約束は果たされなかった。









〜知ってても多分特しない追加設定〜
この時、夢主ちゃん、空は12歳、兄の雹(ひょう)は14歳です。

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