いつ、どこで、だれが、何をした。弐 (ページ42)

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不良たちを見送って、後ろでポカーンとしてる子たちを振り返る。

同い年ぐらい？

『…で、君たちはこんなところに何しに来たの？

今回は運が良かったけど、下手したら死んでたよ？』

「えっと…修学旅行で…」

『ああ、知らなかったわけね…

じゃあ悪いことは言わないから早く帰りなよ。』

てか怯えられてるよな

「う、うん…」

各々立ち上がって歩き出す。

…とても不安なんだが

『…やっぱり送るよ』

「え？」

『君たち怖い。』

「はあ」

無言で歩いてると、沈黙に耐えきれなくなったのか、僕に慣れたのか、緑髪の子に話しかけられた。

カ「私、茅野カエデ！

貴方は？」

『ぼ…私？

…まあ好きなように呼んでよ。』

名乗る気にはなれないんだが

カ「え～名前は？」

『パンドラ』

カ「パンドラ？」

「ぱ、パンドラの匣ですか？」

三つ編みの子が話に入ってきた。

『そうだよ。』

愛「あだ名ですか？

あ、私は奥田愛美です。」

『うん。』

「へえ～開けてはいけない箱？」

この子は赤髪か…

色とりどりだな

『そうなるね。』

「なんで名前云わないの？」

『別に会話に名前は必要無いだろ、赤髪』

業「あはは！確かにそうだね！

ついでに俺は赤髪じゃなくて赤羽カルマだけどね

で、こっちのちっこいのが潮田渚」

そういって水色の子を指した。

渚「よ、よろしく」

『うん。まあよろしくするほど一緒に居ないけど。

ほら、もう着いた。』

僕が云うと目の前の視線が開けた。

『じゃあ、路地裏には近づかないでね。

たとえ悲鳴が上がっても。』

渚「ひ、悲鳴？」

『ということで。じゃ。』

で、あとは何を言われてもガン無視で帰った。