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#82 ページ39

その後通信を切って、皆で外に出た。

これ入社試験だしね。

あんまり干渉しちゃいけないか。

上を見上げると、無人機が頭上を通り過ぎ、白鯨(モビーディック)が向こうから進んできていた。

『…どうなるかな…』

空「さあ?まあ、なるようになるさ。」

『お前がそれを云うと本当にどうにかなるから不思議だよ…』

空「まあ人生誰かが足掻いてくれさえすればどうにかなるさ」

『丸投げ…』

頭上の二機がぶつかり、すごい音を立てた。

直ぐに、白鯨(モビーディック)から三人の人間が降りてきた。

敦「如何して彼女が…

如何して…」

芥「鏡花…愚か者め

光に生きる希望さえ抱かなければ…

無駄に散らずに済んだものを」

無駄って…

てか散ってないし…

『これでよかったんだよ、敦君』

三人がこちらを向いた。

空「鏡花ちゃんは自分に克ち街を救った。

探偵社に相応しい高潔さでね。

彼女は望みを叶えたんだ」

敦「でも…

でも!

彼女が死ななくちゃいけない理由なんて何処にも…」

いやだから死んでないって

空「確かに厳しすぎる結末だね。

でもそうしなくちゃいけない理由があったんだよ」

太「社長の異能―“人上人不造(ヒトノウエニヒトヲツクラズ)”は自分の部下

つまり探偵社員にのみ発動する

効果は“異能の出力を調節し制御を可能にする”制御能力

敦君が腕や脚のみなら虎の異能を操れるようになったのは探偵社に入ったからだ

そして鏡花ちゃんは入社試験に合格した

衝突の直前にね

それがどういう事か判るかい?」

やっと後ろに居る鏡花ちゃんに気づく敦君。

鏡「夜叉の刀で鎖を斬って脱出した。」

説明する鏡花ちゃんを敦君は抱きしめた。

『ごめんね二人共秘密にしてて。

そうしないと入社試験にならないからさ。』

敦「若しかして…

最初から全部…」

太宰さんと空がニコッと笑う。

この二人は本当に説明がないから見てる方はひやひやする。

空「街は救われ

敵は打破され

鏡花ちゃんは合格した。

不安もあったが巧くいって善かったよ」

『一石三鳥ってこと。』

黒色ワンワンが太宰さんに激励されて倒れて、探偵社員が集合していた。

『…一件落着?』

空「そのようだ。」

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暁刹那(プロフ) - まなみさん» あはは!わかりました! (2021年3月2日 11時) (レス) id: 7fd456a931 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 暁刹那さん» でも、体調には気をつけてくださいね(⌒-⌒; ) (2021年3月2日 0時) (レス) id: f60fa43b56 (このIDを非表示/違反報告)
暁刹那(プロフ) - まなみさん» わあ!嬉しい!ありがとうございます!頑張ります! (2021年3月1日 16時) (レス) id: 7fd456a931 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 読んでてすごい楽しかったです!これからも頑張ってください! (2021年2月28日 20時) (レス) id: f60fa43b56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁刹那 | 作成日時:2021年2月26日 18時

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