いつ、どこで、だれが、何をした。弐

#79 ページ36

太宰さんと、空と一緒に特務課の通信室にいる。

太「そろそろつながるかな？」

敦君に指示を出すために来たんだが…

空「つながりますよ」

敦『潜入しました』

太「あれ？繋がってる？」

船灯多くして船山に登る…

敦『あの…潜入しました…』

『繋がってますよ』

太「ホントだ」

空「中の様子は？」

敦『静かです

誰も居ません…妙です皆何処に…』

?『ほとんどが脱出した

残ったわずかな人員も次の運輸便で白鯨(モビーディック)を離れる

何故かわかるか小僧？』

わかりません先生！

？『終わりだからこの戦争のな

次の一撃で組合(ギルド)の敵はすべて灰となる

この白鯨(モビーディック)と共に』

はい！先生！白鯨(モビーディック)って何ですか？

敦『灰だって？

…まさか』

？『大方薄手の隙を狙ったつもりなのだろう

だがこの機(タイミング)で組合(ギルド)主力が白鯨(モビーディック)を離れる動き…

不自然だと思わんだか？』

その人の話だと、一時間足らずで白鯨(モビーディック)が地上に激突するらしい。

敦『聞きましたか！直ぐ作戦を中止して避難しないと』

太宰さんと空が顔を見合した。

太「…敦君よく聞くんだ

作戦に変更はない。

君の手で白鯨(モビーディック)の制御を奪取し落下を阻止するんだ

それができるのは今白鯨(モビーディック)に居る君しかいない。」

『この事態も予測済みって事か…』

空「そういうこと。

分かってなかんだ。」

『君たちの会話は理解できないから。』

空「そろそろ慣れなよ」

『…頑張る。』

太「白鯨(モビーディック)は敦君が向かったよ

私たちはもう一つを終わらせようか…」

と、電話が鳴った。

太宰さんが出ると、マフィアの首領(ボス)からだった。

既に切ろうとしている太宰さん。

太「何ですか森さん

マフィアには探偵社の作戦を邪魔しないよう協定を結んだ筈ですが」

森「その協定だが今部下から報告があってねえ…

守れそうもないのだよ」

#80→←#78

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す