いつ、どこで、だれが、何をした。弐

#65 ページ22

社長の指示で、調査員は旧晩香堂に集まった。

皆でがやがやしていると、社長が入ってきた。

社「皆聞け

嘗て、三日か二日前には戦争を免れる途は在った

しかしその途も今や閉ざされた

社の殴殺を図る謀るマフィア

社の簒奪を目論む組合(ギルド)

この両雄より探偵社を守らねばならぬ」

つまり戦争、ね…

社「太宰説明を」

太「はあい

組合(ギルド)は資金力にマフィアは兵の頭数に優れます

正面からかち合えば探偵社と雖も脳天が弾け飛びます

そこで我々は人員を防御(ディフェンス)と攻撃(オフェンス)に分担し、

奇襲戦法で姑息に抗います」

防御(ディフェンス)…福沢、乱歩、与謝野、賢治

攻撃(オフェンス)“甲”…国木田、谷崎

攻撃(オフェンス)“乙”…太宰、敦

攻撃(オフェンス)“丙”…空、A

太「この戦の肝要はこの拠点を隠匿することです

敵の異能者総出で此処に雪崩れ込まれると防御(ディフェンス)が保ちませんから」

太宰さんがニコッと笑い、社長が高らかに宣言した。

社「三組織の内生き残るのは一組織のみだ闘う他に活路は無い

三組織異能力戦争だ！」

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