いつ、どこで、だれが、何をした。弐

#59 ページ15

空が構えた銃から火が吹く。

男は面白くなさそうな顔をした

「場所を変えるか…」

私を掴んで呟いたが、すぐにその頭にクエスチョンマースが浮かんだ。

雹「使えないだろ？瞬間移動。」

お兄ちゃんがニヤッと笑った。

雹「俺の異能は自分もしくは“契約”を結んだ者に触れる異能力を制御する。

もちろんAとも“契約”は結んでる。

逃げたいなら、Aから離れないとだめだぞ？」

「…ちっ」

空「お兄ちゃん、こいつ殺していいの？」

雹「ああ。好きにしろ。」

空「やったあ！」

男が周りを見渡し、逃げ場がないことを理解して、Aを突き放した。

空の撃った銃弾が男に当たるかどうかの所で、男は消えた。

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