#35 鏡花side ページ37
目を覚ますと、目の前にさっきの少年がいた。
鏡「…あの」
私にが話しかけると彼は、答えずに私によりかかり、眠ってしまった。
私が困っていると、こちらに来る足音が聞こえた。
鏡「どうしよう…」
追手が来たのかもしれない。
でもあまりに早すぎる
空「おーい、敦くーん」
女の声が彼を呼んでいた。
空「あ、居た！
おや、こんにちは。君は？」
鏡「…鏡花」
空「私は空だよ。よろしくね。」
どこか電車で見かけた不思議な男と雰囲気が似ていた。
鏡「電車の中であなたと似た人を見た。」
空「おや。じゃあそれはAだとおもうよ。妹なんだ。」
鏡「妹？」
鏡花は電車で見た人を思い起こす。
やはり男の様だったとおもう。
空「そうだよ。男みたいだったでしょ？髪をおろせばちゃんと女なんだけどね。」
私の心の声を呼んだようだ、と一瞬思ったが、よく聞かれるのだろう。
空「取り敢えず、君は武装探偵社に来てもらうよ」
鏡「殺すの？」
この人なら笑顔でこなしそうだ。
空「まさか！そんなことしたらこの子に怒られちゃう。」
空と名乗った彼女は、敦を指差した。
空「どうせポートマフィアを裏切ったんでしょ？物好きだねぇ
一応やったことの後始末はしないと。形式的に君は保護対象だよ。
おいで。」
空は此方に手を伸ばした。
空「それとも路地裏を彷徨うほうがお好みかな？」
私がその手を取ると、空は嬉しそうに笑った。
空「じゃあいこっか。」
そういうと、敦を担ごうとして、よろけていた。
空「おもっ…」
2人で頑張って運んだ。
(最終的に足を引きずっていった。)
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作者名：暁刹那 | 作成日時：2021年1月9日 13時
