いつ、どこで、だれが、何をした。 (ページ19)

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番外編？1-1 ページ19

こんにちは。天野空です。

朝起きたら、隣で寝ていたAが、

…幼児化していました

空「…はい⁉」

え、ちょ、ま、おかしいだろ！

空「ちょ、A！起きて！」

『ん～、だあれ？』

記憶も話し方も幼児化してるー

空「空ですが」

『お姉ちゃん？大きい？何で？』

私が大きくなったんじゃなくてAが小さくなったんだよ！

…そうだよね…

…洋服のサイズは揃えてくれないんだ…

何か服…

取り敢えず短パンに半袖…

横幅ひどいな…

ベルトベルト…

…まあいいや。

…やばい、遅刻する…

ご飯…

空「A、ご飯食べよう」

『はーい！』

うん、いつものと比べ物にならないほど返事がいい。

『んしょ』

ズリズリ…

『んちょんしょ』

ズルズル…

…うん、椅子に座れないのか。

空「A、あんた今何歳？」

『んーとね、４！』

…そりゃそんなに小さいわ。

てか軽っ！

てかほんと遅刻する…

『ごちそうさまでしたっ』

空「えっもう？」

皿の半分しか減ってないけど…

『お腹いっぱい』

ああ、いつものノリで注いだから…

空「じゃあ顔洗っておいで。」

『洗面所どこ？』

…

ですよねー

案内して皿洗ってたら洗面台から声がした。

『お姉ちゃーん！届かな－い！』

はい。知ってました。

顔と手を洗わせていると、電話が鳴った。

空「はい。」

国『おい、今何時だと思ってるんだ』

え？

…わあい、遅刻だあ

空「あのですね、諸事情によりですね、もう少しかかりそうです」

国『？どうしたんだ』

空「出社したらわかりますから。」

とりあえず言いくるめて、

空「A、おいで。」

『はあい！』

…この格好で外を出歩くのは嫌だな。

パーカーで隠すか。

空「A、お出かけするよ」

目が輝いた。

『どこいくの？』

空「お姉ちゃんの職場。」

――――――――

只今通勤途中です。

Aを抱っこして全力疾走中

『お姉ちゃん』

空「ん？」

そういえばどうしてこんなきょろきょろしてるんだ？

『お父さん、居ない？勝手出て、怒られない？』

…ああそうか。

空「お父さんはもうどこにも居ないよ。大丈夫。」

するとAの目が輝いた。

『じゃあ、もう痛いこと、されない？』

…痛いこと…

空「うん。もうされないよ。」

Aは嬉しそうだった。

…本当に何も覚えてないんだな。

…一話分で終わると思ったぼくが悪かった。