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始業式はサボった。
先生に怒られるかなあ、とか思って教室に戻ったが、先生はおらず、教室はいつも以上にざわめいていた。
あ、あのあとどうなったかって?
勿論俺が説き伏せて終わったよ?
浜「A!」
教室に入った俺を見つけて、浜香と大雅が話しかけてきた。
『どうしたんだ?』
大「亜美が倒れた!」
話を聞くと、始業式の途中にいきなり倒れたらしい。
ああ、ストレスか。
『ビル、招待状出せる?』
ビ「出せるよ〜」
『じゃあ出して。』
先「席つけー」
先生来たし。
『センセー、トイレ行ってきまーす』
先生の返答を聞かずに教室を出る。
ビ「珍しくやる気?」
『…んーまあ。』
一応友達だし。
『助けるべきものは助ける。』
ビ「助けるべきの範囲に何人入ってるんだか」
ビルにあきれられた。心外。
ビ「まあ詠唱して〜」
俺は個室に入ると、深呼吸をした。
『白銀の光煌めく夢うつつ 我が名はwhiterabbit 可愛いあの娘にささやかな魔法を。
我をいざ 悩める兎の待つ国へ。』
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作者名:暁刹那 | 作成日時:2020年10月17日 12時