dear chocolate２ (ページ9)

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オーラス、ソロコン！

気合い入れていくぜっ！！

バックステージからステージに向かうと

ファン達の大歓声。

これが本当に気持ちよくって。

毎回だけど、鳥肌もの。

ＵＰテンポの曲からスタートを切った。

僕の衣装は、一張羅。

そう、服なんていらない。

裸が衣装。

案の定、直ぐに汗だくになった。

ソウルのステージは、ファンとの距離が凄く近くて
僕に触れたり、逆にファンに触れる事が出来る。

歌いながら花道を進んで行く。

ファン達を眺める・・

ステージからは、意外と客席がよく見える。

上のフロアーを見るとメンバーや両親が見えた笑

(え？・・・・)

花道で一瞬 Aの姿が見えたんだけど・・・

(やべ・・俺・・マジで重症だ・・・笑)

ＭＣをしながら姿を探したけど、やはり居るわけが無い。

あれが、幻覚だとしたら本当にやられてるよ・・俺・・・笑。

次の曲は、キーボードを弾きながら歌う曲。

この曲では、ファンの女の子を一人ステージへ招待するというショーがある。

曲の合間にMC…

花道を進み女の子を選ぶ。

気に入った女の子には僕の手にある花束を差し出す。

「今日、この時間、僕の彼女になってくれる子は？何処に居ますか？」

ファン達は大絶叫笑

「う・・・ん・・・誰にしようか・・・笑」

またまた大絶叫。

私を選んで－！と、みんな必死。

花道に押し寄せて大変な事に・・。

その中にポツンと見つけた女の子。
皆が必死になっているのにその子だけポツンと見ているだけ。

その姿が、Aに見えて・・

(俺、また、幻覚見てるのか・・？？)

目を細めて良く見たけどやっぱりAにしか見えない･･･。

(やべっ･･･幻覚だ･･･Aな訳がないっ。あるわけがない)

(Aだとしたら何で俺のコンサートに来てるんだよ。連絡すればいいじゃないか･･･)

やっぱり妄想か現実か確かめたくて

「え・・と・・・」

「あの子に光当てて！」

指をさしてライトを当ててもらったら

浮かび上がったのが幻覚でも何でも無い
本物のAだった。

(幻覚じゃなかった･･･)

「見つけた。僕の彼女を！」

彼女を指さし、花束を渡し、ステージに導く。

Aは、震えながらもの凄くびっくりしているけど、それは、僕も同じ。。

何でココに居るの？

本物？？

今すぐに抱きしめたい・・
　