dear chocolate２ (ページ4)

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ジヨンに起こされた。

レコーディング室のソファーで爆睡しちゃってたみたいだ。

「あ、ごめん!」

「ヨンベ寝すぎ(笑)」

まわりをみると誰も居なくてジヨンと俺だけ。

「ヨンベ？あの女にべた惚れか？」

「ああ、多分ベタ惚れだな…。こんなに一日中女の事考えたりするの…ったく…俺があり得ねーよな(笑)」

ほんとに一日中 Aを考えてしまう。
あり得ないんだ。本当に。
今まで音楽が一番だったから。

「わかるか？俺が女に会いたくてダメになる気持ち？何かにぶちまけたくて曲にしたり詞を書いてるけど、やっぱり満たすのはあいつだけなんだわ。」

「…だな。」

「出来れば正式に公表して堂々と付き合いたい。けど…
「社長が許さない！…だろ？」」

ジヨンの言葉に重ねるように言葉を被せた。
ジヨンは、俺の顔を見て口元を片方上げてにやっとした。

「わかってるじゃん。。だから…もぅ、頭狂いそうだ。あいつは、日本。隠れてだって会えないし。」
「…うん。」

「だからな、お前はまだ良いんだよ。同じソウル、会いたいって思えば、会えるだろ？会いたいって思ったら会いに行けよ。な？ヨンベ？」

ジヨンが言うのは、わかる。
けど、俺は…

「俺、ふられたんだ。」

「はー？何で？」

クラブでの出来事をジヨンに話した。
元の男とよりを戻すって。

「まぢで？何なんだ？その女。」

「うん…俺もびっくりしたよ。」

Aとのこと、話し出したら止まらなくなって…
そしたらジヨンが
「そんなに好きなら…奪えよ。俺だったら関係ないね。好きな女がいたら、全力で俺のものにする。」

鋭い目線で俺を見つめながら言った言葉が

「奪えよ」

だよ。
俺がそんな事出来るかっ、

「そんな事できないよ。Aが選んだんだから。第一、芸能人といるより普通に結婚したほうが幸せなんじゃない？」

「…はぁ…そっか。」

「俺と一緒に居ても街も歩けない。会いたいとき会えない。だろ？駄目なんだよ。俺と居ても。」

ジヨンは、頷きながらジッと話を聞いている。

「頑張って忘れるよ。」

「ヨンベは、スゲェな。俺には絶対無理。自分のものにしないと気がすまねー。あー、何かモヤモヤするわ。」

ジヨンが頭をぐしゃぐしゃってしたあとタバコを持った。

「一服してくる。」

ジヨンが出ていった後俺は電話を手に取った。

Aから数件の着信。

ま…じで？･･･

気がつかなかった…

ごめんっ!って直ぐに電話したかったけど、手が止まった。