dear chocolate２ (ページ3)

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ヒスに勇気ずけられた。
少し元気出たかな。

窓の外を見ると薄暗い・・
時計を見ると夕方過ぎていた。

「ね？ヨンベ君って今何してんだろ？」

「う・・ん・・・レコーディング？かな。。」

そうだよね・・カムバックの準備で忙しいんだよね。
世界中のファンが待ち焦がれているんだもの・・。

だから私の存在、私が会いたいなんて簡単に言えないよね。

「ね？電話してみれば？しちゃいなよ！」

本当にヒスはいつも強引・・
気づけば勝手に電話をしていた。

「はーA！もう発信してますから～」

「え”””！！」

ありえないっつーの！
はぁ・・

けど、心の中で期待をしていた。
ヨンベの声が聞けるって。

発信コールを5回・・6回・・7回・・
と鳴らしたけど、出なくて・・。

１０回目のコールで電話を切った。

忙しいんだと思う。
けど、悪い方向に考えちゃった。
私の事が嫌いで電話に出ない・・・とか。

そしたら自然と涙がでちゃって・・・。

「A－！だ、大丈夫だって！ヨンベ君は忙しいんだって！また後でかけよっ！ね？ね？」

ヒスは、大慌てで、私を慰めてくれたけど、
私は、涙がとまらない・・。

勝手に期待しちゃって私って図々しいよね。

ほんとごめん。
ヨンベ。

そんなこんなで外はすっかり夜になった。

涙も止まって、ヒスと雑談。
ヒスがチャンネルをかえたら、そこに映るのはヨンベ。。。

「あ・・・ご、ごめん・・・」

「大丈夫！笑。けど、ほんと彼は、忙しいんだね。」

歌番組にソロで出ていた。
ヨンベの曲がTOPに出ていた。
LIVEみたいな感じで観客もいて、ファン達の中でとってもいきいきしながらマイクを持って歌っていた。

「ちょっと！ヨンベ君ってかっこいいね！すっごい声が綺麗！やばい－！ファンになっちゃうかも！！」

暢気にヒスはTVの前でキャッキャしている。
その横で、ヨンベの歌う姿を眺めていた。

本当に遠い人。

「ね？また、電話してみよっか？」

って、また勝手に私の電話でヨンベに電話をする。

6回・・7回・・とコールを鳴らしたけど、やっぱり出なかった。

「もういいって！ヒス、いい加減にして！！」

「あ・・ごめん・・」

思わず大きな声を出してしまったんだけど、本当にもう良い。
終わった事だ。

取り返しの付かない事をしたんだから。

後悔しながら前に進まなきゃ。

忘れなきゃ。