dear chocolate２ (ページ16)

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急ぎ目で、会場を出た。

見送り隊が沢山残っていてくれて、嬉しいな…なんて考えていたらジヨンの一言…

「浮かれんなよ。どう説明するか考えろ。」と、一言。

後部座席に座る彼女にジヨンが

「ヨンベのことどう考えてる？ビッペンだから？だったらやめてくんないかな？」

って、強い口調で彼女に投げた。

「おい!やめろよ。」

「ヨンベ？出会って間もないんだろ？どーにかしてるよ。ほら、この女、何にも返せねーだろ？遊びなんだよ！遊び!!」

「ジヨン!言い過ぎだ！それ以上は許さない!!」

言い合いしていたら Aが口を開いた。

「申し訳ございませんでした。」

「ごめんなさい？ほらな？遊びなんだよこの女は！」

ジヨンがキツイ言葉をガンガン投げ掛ける

「遊びじゃないのっっつ!!」
「A…」

ジヨンの声に被せる様にAが大きな声で叫んだ。

「出会って間もないけど、人を愛するって月日の問題？私は、ヨンベが愛しくて愛しくて…毎日毎日…ヨンベのことで頭がいっぱいだよっっつ！」

Aが大きな声で泣き出した。

肩を振るわせて泣くAを抱き寄せて頭を撫でた。

いつものAの香りがする。

「A…ごめんな？…そして、今の言葉…って…」

「本当だよ。ヨンベが好きすぎて駄目になりそう…」
「…本当に嬉しい。僕も毎日…Aのこと考えていたよ。道行く人の中にAがいないか…いつも探していた。コンサートのときだって、Aを探していた…」

「ヨンベ…」

「A…もう何処にも行くな。僕の側に居て泣いたり笑ったりいつも一緒にいてくれないかな？」
「ヨンベ!!私……」

また泣き出したAを強く抱き締めて
Aの唇に軽くキスをした。

それに答えてくれたAもキスを…。

いつの間にか愛を確かめ会う深いキスへと…。

「ごほん、ごほん、、、あーーっ!俺達居るのですがー」

ジヨンが咳払い。

俺達は、顔を見合せて笑った。

「Aちゃん、強く言ってごめん？Aちゃんを試したんだ…」

ジヨンが僕のために悪者になって Aの気持ちを聞いてくれたんだね。

「ジヨン…！」

「ヨンベもそうだけど、自分の気持ちをストレートに出さないんだよね。遠回しに言ったり。良くないよね。Aちゃんもそうでしょ？」

その通りだ。
照れ臭くて素直に伝えれない。いつも損をしていた。

けど、これからは違う。

ジヨンのお陰で…!!