dear chocolate２ (ページ2)

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2-2ｙｂページ2

あれから朝まで飲み明けしてジヨンはどっか行って
俺は家には帰らずレコーディングルームに謂った。

慣れない酒を飲んだせいで頭が痛い。

なんだかぐったり疲れた～。

重たい体をソファーに沈めて直ぐに眠りについた。

眠ってしばらくして歌声で目が覚めた。

スンのレコーディングをしていた。

起き上がって見るとジヨンが真剣な眼差しで音を聞いて指示を出したりしている。
。
ジヨンってさっきまで飲んだくれてヨジャと遊んでどっか行ったよね？
さっきまで酒を飲んでいた素振りなんてちっとも見せない。

(すっげーなジョンって・・さすがプロ)

当の自分は・・・頭いてーっ・・・

頭痛いし Aのことばかり考えるし・・憂鬱さ極まりないっ！！

ソファーで頭を抱えてため息ばかり。

「はぁ～・・・」

ジヨンがヘッドフォンを外して俺にむかってニヤつきながら俺に投げた言葉・・・。

「ため息うるせーっ」

「おっ、わりぃ。。次、俺、レコ入ります」

「がっちり頼むぞ」

スンのレコが終わるまで、インスタをみたりツイッターしたり・・。
Aから連絡くるかな～・・なんて期待をしてたけど、連絡なんてくるわけねいよね。
元彼とより戻すんだから。
俺が振られたんだしね。

「はい！次、ヨンベ」

ウダウダ考えてたら俺のレコ番になった。

「お願いします」

薄暗い部屋でマイクに向かう。
歌詞が書かれたモニターに向かい合う。

この曲の歌詞が、好きな女に会いたい・・会いたくて切ないんだ－！
みたいな歌詞。

丁度、今の俺の心境そのまんま。

これ、歌わないと駄目なのか？
パート変えてくれよ・・・なんて言えないし。

「はぁ～・・・」

マイクに響き渡る深いため息・・

「にぃさ～ん！ため息なんてパートにないですよ！」

スンが叫ぶ・・

あーうるさい・・・。

はぁ・・歌うか・・

ONのスイッチが入り、声を出す・・。

この曲と、Aとが重なって、感情を込めすぎてしまって
ジヨンの「OK～！」の声を聞いても部屋から出れずにマイクの前でぼーっと立ち尽くしていた。

ジヨンが入ってきて
「めっちゃくちゃ惚れてんな。連絡してみろ。」
って、肩をトンと叩いた。
ジヨンの一言で、何だか勇気が出た。

こんなに会いたいとか頭の中が女の事でいっぱいになるとか
今までなかった事だからほんとどうして良いんだろ。

精神疲労困憊。
スンとレコ交代して待ち時間の間少し眠ろうかな・・