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事務所で会議っていっても、マサキさんが決めたことを一方的に話すだけなんだよね。
会議じゃなくて報告っていうか、命令?
異を唱えても採用されないし、わざわざ皆を集めなくても、メールの一斉送信で済むんじゃないかと思ってる。



『…ということで、来月、再編成するから皆そのつもりでね。』



マサキは、やっぱり言いたいことだけ言って会議室を出ていこうとした。
その後を、さとちゃんが追いかけて、なんか見たことある光景だなぁーって苦笑いしてたら、さとちゃんに呼ばれて振り返ったマサキさんと目があった気がした。



『ボーッとしてる暇ないよ!』



薫さんに肩を叩かれて、急いで会場に向かった。





今日はTRIBE総出演だから、グループ毎の控え室じゃなくていいみたい。
一応分けられてはいるんだけど、誰も守ってないし(笑)


そっと、三代目と書かれているドアを開くと、隆二さんと岩田さんが真っ先に目に入ってきて、そぉーっとドアを閉めようとしたら捕まった。




『A!久しぶりじゃん。今日は俺やってよ』



うん。
隆二さんはいいんだけど……
岩田さんは、私の顔を見るとニヤニヤするから嫌。



『どうせわちゃわちゃするから、少し早めに始めるらしいですよ』



私はそう言って、隆二さんの後ろに立った。



『そうなんだ。元気にやってんの?全然会わねぇーけど』



『ほんとですよー。私、三代目付きのはずなのに……』



『それだけ期待されてんだろ。頑張れよ』



『はぁーい』



気のない返事をしていたら、臣さんと敬浩さんと、さとちゃんが入ってきた。



『あれ?Aさん、隆二さんしてるんですか?じゃあ、臣さんこっちに……』




さとちゃんは嬉しそうに、わざわざ隆二さんの隣の椅子をひいた。




さとちゃん、こんなにイヤな子だったっけ?なんて考えてたら




『あ!俺やってよ!』



空気を全然読んでない敬浩さんが
さとちゃんの前に座った。



一瞬、眉間に皺を寄せた さとちゃんだけど、まさかEXILEの敬浩さんを断るわけにもいかなくて、しぶしぶメイク道具を手にした。




ホッとしていると、鏡越しにニヤリと笑った隆二さんと目が合った。




その向こうに、怖ーい顔をしてる臣さんがいた。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年7月21日 23時

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