SnowDropと空の下 2 (ページ38)

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衝撃的な言葉に私はリアクションするのも忘れて固まってしまった。
臣さんは、そんな私を面白そうに眺めて、もう一度強く抱きしめてくれた。

『ちょっと早いけどメシにしよーぜ』

何事もなかったようにキッチンに向かう臣さんの後ろを慌てて追いかけた。

『私も手伝う！』

『ん。じゃあ、皿とか出して』

『うん！』

二人で手を合わせて、向かい合わせでカレーを頬張った。

『広臣のカレー美味しい♪』

『そ？良かった』

『毎日カレーでもいいよ？』

『ヤだよ(笑)』

他愛もない会話をして、ソファーでちょっとイチャイチャして。
もう顔が元に戻らないんじゃないかってぐらいニヤニヤしっぱなしだった。

お風呂に入る時、一緒にって言われるかなぁって期待してたけど、意外にあっさり離されて拍子抜けして

お風呂から出てくると、臣さんが寝室から出てきた。

『俺も風呂入ってくるわ』

『はーい』

臣さんがお風呂に行って、リビングに一人になった私は窓から外の景色を眺めた。
キラキラしている外の世界。
臣さんの生きている世界と同じ。
私も臣さんと一緒なら、おこぼれの光でちょいキラぐらいにはなれるかも。

そう言えば、せっかくの丸一日のオフを、私の引っ越しに付き合わせてしまった。
きっとやりたいこともあったはずなのに……
いつも大人で優しい臣さんに甘えてしまう。
これからは、甘えるだけじゃなくて

臣さんを支えられるように
臣さんが甘えられるように

私も大人にならなくちゃ

『バカ(笑)』

『え？』

振り返ると、臣さんが上半身裸の悩殺スタイルで立っていた。

『俺はどんなAも好きっつったろ？
ちゃんと話聞いとけよ(笑)』

そのまま臣さんの腕の中に誘い込まれて
息が出来ないほどのキスをした。

『そうだ。約束の５番目あったわ』

『なに？』

『⑤出来るチャンスは逃さずスる』

『へ？』

そのまま抱っこされて、ベッドの上に寝かされた。

『こういうこと(微笑)』

その美しすぎる笑顔に魅了されて、私は静かに目を閉じた。