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お鮨を堪能した私達は、当たり前のように臣さんのマンションに向かった。


そこで思い出した、さっきの敬浩さんとのやりとりを。
勝手に顔が赤くなってて、それを見て臣さんはクスクス笑ってる。




『はい、どーぞ』




相変わらずお洒落な玄関から、これまたお洒落なリビングへ



『広いなぁー、いいなぁー』



窓から夜景を見ながら独り言。
そんな私を臣さんは後ろから抱きしめてくれる。



『ここに住めばいいじゃん』



『は!?』



ビックリして臣さんを見ると、眉間に皺を寄せていた。



『お前、声デカすぎな』



『ごめんなさい。だって……』



『お前が帰ってきた時、俺言ったじゃん。
これからはどんなに時も一緒って』



窓ガラス越しに視線を絡めていると、臣さんが私のほっぺたにキスをした。



『っ!!!』



『仕事でダメなら家で一緒にいる!
異議申し立ては受け付けない!以上!!
風呂入るぞ!』




えっ?えっ?と思ってる間に連行されて身ぐるみを剥がされた。




お風呂でいろいろされるのかと思ってたけど、そんな事は全然なくて…
お互い無言で各自の髪と身体を洗う。
何のために一緒に入ったんだろって思ってるあたり、私は全身で臣さんを欲しているのだろう。



浴槽に入って臣さんに凭れかかる。



『お前、休みいつ?』



『今月は……明日の午前とぉ』



『丸1日空いてる日!』



『えっとー、再来週の木曜日です』



よいしょっと私を持ち上げて膝に乗せた臣さんが耳元で囁く。




『その日、お前の引っ越し』



『はぁぁぁー?』



『バカ!んな近くででけぇ声出すな!』



ビックリしたまま臣さんの顔を見つめた。



『だって、一緒にいたいじゃん』



そう言った後、臣さんは私の唇に優しくキスしてくれた。

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作者名:花梨 | 作成日時:2018年7月21日 23時

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