SnowDropと空の下 2 (ページ26)

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『どーなってんだよ！』

『なにが？』

『何がって…お前、全然俺らんとこ来ねぇじゃん』

『だって、マサキさんが……』

臣さんに後ろから羽交い締めにされたまま尋問されちゃってるんだけど
苦しいけど……
もう今日はこのまま過ごしたいって思っちゃう。

『やっぱさぁ、変えてもらおうよ』

『……臣さん』

『せっかく帰ってきたのに…これじゃお前が居ない時と変わんない』

後ろから、私に覆い被さるように首もとに顔を埋める臣さんの頭に自分の頬を寄せる。

『ずっと一緒って言ったじゃん。俺』

『……うん』

『事務所来た時しか会えないなんてヤダ』

『臣さん』

ギューっと抱きしめてくれる腕の中で、なんとか身体の向きを変えて、臣さんと向き合う。

『私だって一緒にいたいよ？』

『だったら……』

綺麗な目が私を捉えていて逸らす事なんて出来ない。
見つめあって数秒、臣さんがゆっくりゆっくり近付いてくる。

優しく触れた唇を離して、臣さんが綺麗に笑う。

『俺がマサキさんに言うわ』

は？

『え？え？な、な、なにを？』

『Aを俺らの専属に戻せって』

『あ……でもそんなことしたらバランスが…』

『知るかっ！EXILEさん達に可愛がられてるから、そっちのがいいの？』

怖ーい顔で、かなり高いとこから見下ろされて固まる。

『もう俺専属にしてもらおっかなぁー』

そんな事を言いながら、ひょいっと私を持ち上げて、ほっぺたをスリスリしてくる臣さんが可愛くて、私は腕も足も絡ませた。

『抱っこちゃんかよ(笑)』

そして、チュッチュッとキスを繰り返した。