SnowDropと空の下 (ページ9)

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お疲れなんじゃなくて、私に怒ってるの？

お付き合いすることになってからを思い出してみる。

と、いっても、職場でしか会ってないし……

昨日まで優しい臣さんだった。

今日なんかあったっけ？？

んーーーー

健二郎さんとじゃれてる臣さんを眺めてた。

全然わかんない。

あー
健二郎さんになりたい……
わしゃわしゃされたい
がっつり肩を組まれたい。

健二郎さん、代わってーーー

そんな私の願いが叶うはずもなく

『スタンバイお願いします』

スタジオスタッフさんが呼びに来て、皆さんあっという間にアーティストになった。

その後ろをボックスを下げてついていく。

『あっ！』

いきなり軽くなった右肩
その横に臣さんが立ってた。

『隆二とばっか仲良くしてんなよ』

あ……
拗ねてたんですか？
ちょっと…ううん、すごーく嬉しいです

『……ごめんなさい』

『俺にも構って？』

いやーん
ここが局の廊下じゃなかったら
私、悶えてゴロゴロしちゃってます。

『……はい』

『それと、岩ちゃんと仲良すぎな』

『…気を付けます』

スタジオに着くまでお小言が続いたけど
全然イヤじゃなくて、もっと言って欲しいなんてドM女丸出しで、臣さんの隣をヘラヘラしながら歩いてた。