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『隆二さん、俺やらかしたかも』
『んあ?』
寝そうになってた隆二さんに話しかけた。
『ホームシックになってんじゃねぇーかなぁって、この写真をAに送ったんすよ』
さっきAに送った健二郎さんの写真を見せると、頭を叩かれてマズイって思った。
『こんなもん見せんなよ!目 覚めたじゃねぇか!』
あ……そっち?
ヒーヒー笑った後、隆二さんは俺に携帯を返しながら
『で?これをAに見せたらホームシック倍増しちゃったの?』
ちげぇーし
このまま黙ってよっかなってチラっと思ったけど、後からの方が怖いから告白する
『じゃなくて、ほら、ここに……』
画像を大きくすると、隅っこに笑ってる臣さんが、さとちゃんの腕を掴んでた。
まぁ、さとちゃんの顔は写ってないんだけど、どう見ても女で親しそうに見える。
『ん?あ……』
『送ってすぐAから返信きてね、かけ直したら……』
隆二さんは、俺が見せた写真をマジマジと眺めてる
『こんなちっこい臣に気が付く?』
『Aはどんな臣さんにも気付きますって!現に見てたんすから』
『まぁそっか……俺からフォロー入れとくわ』
すんませんと頭を下げて控え室を出ると、臣さんとさとちゃんが仲良く歩いてきた。
『あ!臣さん、Aから連絡ありました?』
『……いや、ねぇーけど。なに?』
なんかいろんなとこで墓穴掘ってる気がする。
『健二郎さんの写真送ったから……』
『…………ふぅーん』
ふ、ふぅーん?
どうなってんの?
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年3月9日 23時