SnowDropと空の下 (ページ26)

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『ちょっと話あるから……上がってい？』

『お、臣さん、私大丈夫ですからっ！
ご迷惑かける事しませんし、誰にも言いません。あっ……絵美さんには言っちゃったけど、他の人には言ってないですし、言いませんからっ！それにあと１ヶ月ほどだから……』

Aは唇を噛んで、泣くのを我慢してるようだった。

なんか引っかかるとこいろいろあんだけど？

『上がるよ？』

慌ててるAを無視して奥に進んだ。
そしたら観念したのか、後ろからトボトボついてきた。

『まず、大丈夫ってなにが？』

『あっ……だから、それはその…今朝、お部屋にいらした……』

やっぱ、誤解してんじゃねぇか
大丈夫ってどういう意味だよ

『紛らわしい格好してたアイツが悪いんだけどさ、アレ、姉貴！』

プッ(笑)
なんつー顔してんだよ(笑)
目、まん丸にして口なんてポカーンと開いてんじゃん

あー！写真撮りてぇー(笑)

『お、お姉さん？』

『そ！自分ち帰んのめんどくさいから泊めろって……Aがいる時に連絡あったの』

あ……そう…だったんですかって言った後、すっげぇ慌ててんだけど。

『迷惑ってなに？後１ヶ月？何の話？』

するとAは、ヘナヘナって座り込んで、頬っぺたに両手当てて、どーしよ…なんて呟いてた。

『ん？なに？』

いきなり、うわぁーんって泣き出したAにビビったけど、可愛くて、抱き寄せてから背中をポンポンとあやすように叩いてた。

『私の事は、臣さんの気紛れだったんだと思ったんです。だから、好きでいるだけで、まとわりついたりしないし、それも１ヶ月経ったらL.A.に行くから、それまでだって……』

は？
Aちゃん、今なんつった？