SnowDropと空の下 (ページ23)

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メンディーさんとEXILEの控え室に入って数秒。

私、今、めっちゃ囲まれてる……

『可愛いね、どしたの？』

『迷子？』

『誰かの家族？』

『もしかして……彼女？』

『いやいや、こんな少女と付き合ってたら捕まるって(笑)』

『あ、そっか、お嬢さん、いくつ？』

矢継ぎ早に質問されて、どれから答えたらいいか分かんなくなってたら、メイク班のトップ、マサキさんが入ってきた。

『あらやだ！Aに話があったのよ～(笑)』

マサキさんの？
いや、マサキさん、あっちの人だから……
ってことは……妹？
年、離れすぎてね？

メンバーさん達がゴチャゴチャ言ってるのを無視してるマサキさんに１枚の写真を見せられた。

『この人、L.A.でメイクやってる私の友達。
っていうか恋人なんだけど……』

はぁ……

『助手探してて、Aのスキルアップになるからどうかと思って……言葉は心配いらないわ！日本語が出来るスタッフがほとんどだし……どう？』

……………………

『若いうちに吸収出来ることはしておいた方がいいわよ？』

臣さん……

あなたと過ごした短い日を、キレイな思い出にするには、いい機会だと思いました。

『行きっぱなしですか？』

『ううん。とりあえず１年ぐらい』

ぐらい？
なんか適当だな…

ここであなたの姿を見ながら過ごすより、傷も早く癒えるかもしれませんよね。

『は、はい！ぜひ！よろしくお願いします』

『そ？良かった(笑)年明け出発だから！』

は？

『就労ビザの申請とかは事務所でやってくれるし……パスポート持ってる？わよね』

『は、はい』

『じゃあ問題なしっ！HIROさんとこ行きましょ』

勢いで返事しちゃったけど
でも、これでいいんですよね

きっと……