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なんか遠くで音がする。
ゴロンと寝返って枕の下に頭を入れた。
間隔を開けてまた音がする。
あーもぅ!
うっせぇ(怒)
もうちょっとだけ……
の、つもりが、誰かの話す声でぼんやりと覚醒する。
『臣……お迎え来てるよ?』
その言葉にびっくりして飛び起きた!
『おいっ!今 何時だよ!』
『えっとね……7時50分』
は?
迎えの時間、30分だったよな?
マジか……
慌ててベッドを降りて目の前の女の格好を見て再度驚く
『お前、朝からなんつー刺激的な格好してんだよ!マネに見られた?』
『ううん。小さな可愛い女の子が様子見に来てたよ(笑)』
えっ?
『それって、これぐらいの背で色の白い子?』
俺は自分の脇の下辺りに手を当てる。
違いますように……
その願いはすぐに打ち砕かれた。
『うん。下で待ってますって』
マジか……
コイツの この格好見たわけでしょ?
しばらく動けなくて茫然と立ち尽くした。
『待たしてるんでしょ?急がなくていいの?』
分かってるけど……
『その子、なんか言ってた?お前、その格好見られたわけでしょ?』
『別に……出来るだけ急いでって言って出て行ったけど?』
ん?
でも、確実に俺が浮気してると思っただろうな。
はぁー。
『可愛いらしい子だったね。スタッフさんかな?ツインテールにしてる髪もキレイに巻けてたし、オーバーオール?履いてて……まだ学生でもいけるんじゃない?』
可愛いに決まってんじゃねぇか!
Aだぞ!
呑気にAを誉めてるコイツを今世紀最大に睨んで支度する。
『もう、ここに来んな!』
『えー!どしたのよ急に……あっ!』
ニヤリと笑った顔を無視して玄関に走った。
『さっさと帰れ!クソ姉貴!』
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作者名:花梨 | 作成日時:2018年3月9日 23時