SnowDropと空の下

001 ページ1

『おはようございまーす』






ドアを開けて挨拶するけど



誰もいない…




いるわけない。






『あーーーーぁ』




昨日 会ったばかりなのに…


会いたいなぁ(泣)








毎日会ってるんですけどね
仕事で……





メイク道具をセットして、予定表を確認する。



びっしり埋まってるタイムスケジュールに身震いしてため息をついた。





ツアーが大成功に終わって、今は年末の歌番組に出演ラッシュ。

猫の手も借りたいぐらい忙しい。




『猫 飼おうかなぁ……』



隅っこに置いた椅子に座って 子猫 販売 で検索




あはっ！可愛い

画面の中の猫ちゃんに夢中になってた。






『これ、Aみたいじゃん(笑)』




後ろから腕がヌッと伸びてきて、一匹の白い子猫を指している。




『お、臣さん！おはようございます』




『おはよ。猫飼うの？』




『あー、猫の手も借りたいぐらい忙しいから……』




え？って半笑いした後、なんだそれって笑ってる。




『忙しいよなぁ〜 正月休み、ちょっとだけあるからね』




うん、知ってます。
予定は…実家に帰るぐらいですけど。




二人で携帯を覗き込んで猫の画像に釘付け



『ほんとに猫飼っても手伝ってもらえねぇよ？』



分かってますよ？


朝から晩まで走り回って、クタクタで家に帰って、シャワーを済ませてベッドに入ったと思ったら朝になってるんです。



なんか

やってらんねぇ

って感じです。




『俺 犬の方が好きかも…』




あ！





岩田派ですか？

002→

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す