解決から ページ43
「すまなかったな。」
どうやら、あのお爺さんは、女の子がチョコを渡した男の子だったみたいだ。二人は結婚してたらしい。
「いいんですよ。その代わり、今は私を大事にしてくれてるじゃないですか。」
「あ…」
チヨコはその様子を見て、目に涙を浮かべていた。嬉しそうに手を組み、目を閉じた。
そして老夫婦は腕を組み、歩いていった。
チヨコはふわりと宙に浮くと、アークを出してナツメの手元に渡した。一件落着、かな。
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次の日、私たちはアキノリの家に集まってチョコをあげたり交換しあった。アヤメのチョコはみんなの顔をまねて作られており、クオリティーがとても高かった。
だけど私だって負けてない。私の父は料理人だ。父に教えてもらいながら、チョコレートケーキを作ったのだ。難しくて、失敗もしたけど最後はうまくいった。
ホールケーキ二個ぶん作り、一個は六等分にして、もう1つは四等分と八等分にした。皆に渡すためだ。とても喜んでくれたのを見て、安心した。
アキノリはアヤメからのチョコにデレッデレ。不動明王ボーイとジュニアはナツメからチョコボーを貰い嬉しそう。
ミッチーとハルヤは、互いを押し退け合いながらナツメの元に駆けつけてきた。その様子を見て、思わず笑ってしまった。
…だけど一人だけ、不満げな表情の人がいた。
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「A、私には無いのですか。」
家に帰ってベッドに寝転んだ私の上に、フクロウは膨れっ面で私の上に乗っかっている。かわいい。見るからに不満だね。
「フフフ、安心して。待ってて、あとちょっとどいて。」
フクロウはしぶしぶ私の上から降りた。私は一階に駆け降りて、冷蔵庫から取り出した。倒さないように上に持っていき、部屋の前で背中に隠した。
「フクロウ… 好きだよ！」
私は隠し持ってたそれを、フクロウに渡した。フクロウは驚いた顔をしている。鼻から下しか見えないけど。
「これ… チョコケーキひと切れにチョコプレート… 『愛するひとに』ですか。フフフ…」
フクロウの表情がへらっとにやけた。嬉しそう。彼にも喜んでもらえて、良かった。
フクロウはケーキをそっと机に置いて、私を抱きしめ、耳元でそっと囁いた。
「私も大好きです、A…」
「そう、良かった。」
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スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
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