人間界デート ページ30
二人で歩いて来たのは、海沿いのカフェ。前探偵団で調査してたとき、ここを通ったことごあるんだ。
その時フクロウが行きたそうにしてたから、ここの店を選んだんだ。
洋風なドアを開けると、「いらっしゃいませー」という店員の声が響く。窓側の海が見える、向かい合って座る席に案内された。
「どれがいい？ メニュー見て、選んで。」
「え〜っと…」
フクロウは目を輝かせながらメニューを眺めてる。かわいい。年上(？)のヒトにかわいいって言うのもどうなのかと思うんだけど、ほんとにかわいい。
「あの、A…」
「え、何？」
「これがいいです」
フクロウが指差してるのは、小さめのパンケーキ二枚と紅茶のセット。値段もそこまでじゃないし、私もこれにしようかな。
ボタンで店員さんを読んで、注文する。
「パンケーキにかけるソースはどちらになさいますか？」
彼女はそう言い、苺とチョコレートの二つを提示した。案の定、フクロウは迷ってる(「知ってた」)。
「…一つは苺、もうひとつはチョコレートで」
「かしこまりました」
店員さんが厨房に戻り、フクロウは私に話しかける。
「あの… 私は…」
「両方食べてみたいんでしょ？ 私の半分あげるわ」
「！」
フクロウはまた目を輝かせる。…かわいい
海を見ながら当たり障りのない会話をしてると、パンケーキセットが二つとも運ばれてきた。フクロウは苺ソースの方を選んだ。
パンケーキを切って頬張り、(「目元は見えないけど」)満面の笑みを浮かべて幸せそうなフクロウを見てるだけで、私の頬も緩む。
このヒト、こんなにいい笑顔をするんだ。知らなかった。私といるときでも、彼が笑うのをあまり見たことなかったから。少し意外だけど、悲しい顔されるより全然いい。
私は、パンケーキにチョコレートソースをかけてから、一枚取り皿に分けてフクロウに渡す。
「わ、ありがとうございます！」
紅茶を一口啜ってから、チョコレートソースのパンケーキを頬張って、また幸せそうな表情を浮かべてる。
…デートとか興味ないけど、たまにはこういうのも悪くないなぁ。
そう思えた時間だった。
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スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
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