元町タワー ページ26
玄武のお陰で、すぐにさくら元町タワーにつくことができた。が、ひどい有り様だ。人々は糸にからめられて、精気を失っている。
元町タワーも糸で覆われて、面影もない。上には、女郎蜘蛛がいる。それのせいか、ケースケくんは怯えてタワーに上るのを嫌がった。
私たちは、タワーに入り登っていく。妾が嫌がるので、なるべく天野ちゃんに近づかないようにする。そんな中、妾がまた何か言い始める。
(…A…、どうやら妾は、思い出したくないことをひとつ、思い出してしまったようじゃ。)
(「ふーん？ そうなの」)
(あの天野ナツメという娘だけではない、その弟のケースケとやらにも近づくでないぞ。)
(「え？ ケースケ君にまで!? 何で…」)
(思い出してしまったのじゃ…エンマの前のことを。)
(「エンマ…？ エンマ大王って本当に居るのね？」)
(ああ。今は、代わりに別の者が王を務めておるがの。それと、思い出した事じゃが、おそらく後々知ることができると思うのじゃ。だから、また今度話すぞ。)
(「…話す気ないなら言わないでよ、気になるじゃないの…」)
(悪いの…)
一度、ゾンビ軍団に襲われかけたけど、ミッチーがフラグを立てまくった状態だけど囮になってくれたので、そのままさらに上に行く。
屋上につくと、女郎蜘蛛はさらに巨大化していた。人間の精気を糧にここまででかくなったのだろう。
トウマが、剣武魔神・玄武に憑依して、糸を斬ろうとした。が、なかなか斬れず苦戦していた。
すると玄武は、斧を構え直した。斧に、水が纏い始める。少しすると、斧は完全に水を纏った。
ぱっと見はあまり強そうに見えないが、今の眼ならわかる。あの斧の切断力は凄まじい。他の三人に見られないよう、手で顔を少し隠しておいた。
今は、私の中に妾がいることをまだ知られたくない。
玄武の斧の斬れ味はやはり凄まじく、女郎蜘蛛の糸を全て斬り払ってしまった。女郎蜘蛛は一瞬、悔しそうに顔を歪めたが、すぐににやりと笑った。
「ククク… お前たち、私に歯向かってさぁ。こいつがどうなってもいいのかい？」
女郎蜘蛛はそう言うと、糸を引き上げてきた。糸の先には…ケースケくん。
「ケースケ！」
「姉ちゃん… ごめん」
「クッ…卑怯だぞ、女郎蜘蛛！」
「…！ あれは…」
アキノリと天野ちゃんがケースケ君に注目してる時、トウマは別の方向を見ていた。何かを、思い付いたらしい。
「ジュニア…」
「ん？ トウマ、どうした？ だぜ！」
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スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
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