ゲンブ法典斧を取りに… ページ23
おばばが話してくれたのは、ヒメアヤはある陰陽師の子孫だということ。その陰陽師は約500年前の人物で、女郎蜘蛛はその魂を狙っていたということ。
だが逆にやられてしまい、ついこの間まで封じられていたらしい。あの少年たちが、ハルヤが持っていたあの頭蓋骨は、その陰陽師のものだったようだ。
「そうだったんだ…」
呟く天野ちゃん。すると、どこからか声が聞こえてきた。
『聞こえるか…あまり長くは話せないんだ…』
「！ その声は…洞潔？」
『簡単に説明する…妖魔界にあるゲンブ法典斧なら、この女郎蜘蛛の糸を斬れるかもしれん。』
「本当か！」
「でも、何で教えてくれるの？」
『我が主を守るためだ…伝えたぞ』
その言葉を最後に、洞潔からの連絡は途絶えた。ゲンブ法典斧…それを手に入れれば女郎蜘蛛に捕らわれた人を救える。
「行こう！ 妖魔界へ！ …アヤメさん、必ず助けてあげるからね。」
…アキノリが一瞬イケメンに見えた瞬間だった。
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朱雀のお陰で妖魔界に着いたけど、一面湖があってどこに行けばいいのかわからない。
私は泳ぐのは得意ではないしなぁ…。すると、アキノリの肩にいたはずの朱雀がトウマの肩に移動してきた。
「誰か、あやつを止めろ」
「え？ …アキノリ!?」
アキノリは脱いでいる。泳ぐつもりか。
「無茶よ、どこまであるかも分からないのに…」
「アヤメさんには時間がないんだよ！」
なんてやり取りをしてたけど、私はフクロウがなにか言いたげだったので少しその場から離れた。
「何？ どうしたの？」
「私、Aひとりなら抱えて飛べます。」
「そう…でも、けっこう長いかもしれないわ？ どうするの？」
「平気ですっ！ これでも鍛えてきたんですっ！」
少しムキになった様子だ。かわいい… それに、そこまで言うのならやってもらおうかしら。
「分かったわ。よろしく。でも、先に天野ちゃんたちに話してくるわ。」
「分かりました！ …あれ？ あの人たちは？」
「え？ …あ、霧が濃くて回りが見えない。」
「…とりあえず、飛びますね。」
「うん…でも、無理はしないで。」
フクロウは、私を姫抱きで抱えて飛び出した。飛んでいるとき、妾が話しかけてくる。
(Aの子よ…おかしいのじゃ。)
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スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
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