暫くして ページ19
今日は、アキノリとヒメアヤがデートするらしい。実は私はインフルエンザにかかったり、そのため遅れた勉強を取り戻すのに必死で暫く探偵団に行ってなかったのだ。
今日は、せっかくだからついていくことにした。(天野ちゃんたちと、こっそり…)それに、フクロウが抗議する。
「何故ですA、私も連れていってください！」
「…あのね、あなたは病み上がりでしょ。私がインフルエンザうつしたのが悪かったわ。でも、まだ危ないわ。」
「しかし、Aが危ないです…」
しょんぼりと言うフクロウ。なんかかわいそうになったけど、まだ連れてけない。なので、背伸びして頭を撫でてやる。
「私は平気だから。たまには、ゆっくり休んで。フクロウ」
「…わかりましたよ」
ふてくされるフクロウ。私は笑いかけ、「行ってくるね」と言い家を出た。
集合場所に着くと、アキノリはやけにかしこまった格好だ。…なぜピンクのスーツに緑のワイシャツ…？
「あ、Aちゃん。調子は大丈夫なの？」
「うん、心配かけてごめんね」
「…A、変装してる？」
「そうだよ。」
トウマの言った通り、私は紺のニット帽に長い髪を全部つっこんだ。
服も、スカジャンに長ズボンにして端からみると少年風にしてみた。でも、短めのワンピースを合わせてるから女子にも見えると思う。
ところでアキノリは、ジュニア曰く朝からこの格好でここにいたらしい。どんだけ緊張してるんだよ…
「アキノリく〜ん！」
手を振りながら、ヒメアヤがアキノリに駆け寄る。オシャレしているのはお互い様か。
二人は仲良く元町タワーに入っていった。皆で、その後をつける。天野ちゃんらはアキノリたちに夢中になってみてるけど、私は見た。
−島之内と、青い目の少年が居るのを。
何か箱を持っていたけど、あの中はもしや…
(Aよ、そういえばのう、あの少年とフクロウの子の関係が分かったぞ。)
「…？」
(フクロウは、あの少年に仕えておったのじゃ。以前のあの事件の時に、見捨てられたようだがの。それに、あの少年の正体は、酒呑童子という鬼じゃ！)
「…そうなの。」
「Aちゃん？ どうしたの？」
「何でもないよ、天野ちゃん」
私は、にこりと笑ってそう言った。
すごーく、嫌な予感がするけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
