キャンパスライフ２ (ページ15)

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夏休み最終日。
9月も半ばに差し掛かって、少しだけ
秋らしさが顔を覗かせる。

明日からまた学校かぁ。
シゲには会えるけれど、最後に会ったのが
あれだしなぁなんて思うと
純粋に会えることを喜べる感じではない。

あの日のことは、誰にも話していない。

一緒に来ていた人が彼女なのか、シゲの好きな人なのかはわからない。
ラフな服装だったし、本当にバイトの友達の可能性だってある。

でも、あの見つかってしまったみたいな顔は
やっぱり彼女なのかなぁ。

考えてもしょうがない。
だけど聞ける勇気もないし、
聞いたところでシゲはまたはぐらかすんだろうな。

一緒にいるところを見なかっただけ
まだ期待が持てると思うしかない。

ベッドで携帯を見ながらそんなことを考えていると、
LINEの通知が鳴った。

のんちゃんから今日暇？ときている。
こっちもこっちで会うの気まずいんだけど。

本当に友達のように接していいんだろうか。
告白の返事だってまともに返していないのに。

でも、ふみちゃんが言うように
これから何か変わることもあるのかな？

断るのも避けていると思われそうで、
暇だよ～と返して夜に会う約束をした。

のんちゃんと会うのかぁ。
キス･･･したんだよなぁ。

そっと唇に触れてみる。
まだそこには温もりが残っているような気がした。
花火の日が鮮明に蘇ってきて、恥ずかしさで叫び出したい気持ちになる。

そもそも唇に触るとか私は何やってんだ。
こんなんじゃ、私の方がうまく話せなくなりそう。