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18時になる10分前に駅に着いた。
髪の毛を運動しやすいようにポニーテールにして、
メイクも汗をかいても崩れないように仕上げてきた。
しばらくするとシゲがやってきて、
｢お！めずらしい髪型してるやん｣
｢運動するからね！｣
変化を気づいてもらえるのは嬉しい。
｢じゃ、行こ｣
｢他のみんなは？｣
｢先行ってるで、A場所わからんと思ったから一緒に行こかと思って｣
｢場所教えてくれたら行ったのに｣
｢いや、俺が誘ったんやし、一緒に行くやろ｣
こういうのをさらっと言ってくるから心臓に悪い。
更衣室で着替えてから、コートに行くと
みんな各々ストレッチをしたり、喋っていた。
居心地悪く突っ立っていると
｢お、Aちゃん来たんや｣
流星くんが声をかけてくれる。
｢あ、うん。あんまり運動得意じゃないけどよろしくね｣
｢そんな感じする｣なんて言って流星くんが笑うからぺしっと腕を叩いた。
着替え終わったシゲが出てきて、私のところに来てくれる。
シゲのスポーツウェア姿。貴重！
｢服装はばっちりやな！｣
やっぱり用意してよかった。
のんちゃんありがとうと心の中で言う。
シゲの周りには人が集まってきて
｢あれ？重岡さんの彼女ですか〜？｣と後輩に冷やかされていた。
｢さぁ、どうやろ？
ってお前ら俺が彼女おらんこと知っててからかってんねやろ〜おい！｣
そう言って笑っているシゲの横から
｢こんなかわいい子がシゲの彼女なわけないじゃん！ゼミの子だろ｣
誰かと思えば私とふみちゃんに
ゼミ飲みで絡んできた田中さんだった。
なるほど、こういう知り合いだったのね。
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作者名：ひろか | 作成日時：2019年10月28日 18時
