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動きやすい格好って言っても、
今まで運動部に入ったこともないし、
高校のジャージくらいしかないけど、さすがにそれはやばいよなぁ。
上はTシャツでいいとして、下はどうしよう。
時間もあるし、スポーツウェアでも見に行ってみようか。
今日のためだけだとしても、
やっぱりシゲに会うんだから変な格好はできない。
さっと準備を済ませて、家を出た。
電車に乗って、ショッピングモールに着くと
スポーツ用品店を見て歩く。
あんまり本気っぽいやつも気合い入りすぎみたいで変だし、
かわいいやつがあればいいんだけど。
｢あれ？A｣
｢わっ！のんちゃん！｣
急に声をかけられて驚いた。
まさかこんなところで会うなんて、敷地の広さを考えるとすごい偶然だ。
｢買い物？｣
｢そう、のんちゃんは？｣
｢俺も秋服とか見に来た｣
｢なるほど｣
｢Aは何見に来たん？｣
｢えっと、スポーツウェア的なものを｣
｢え？なんか始めるん？｣
｢いや、シゲにフットサル誘われたんだけど
高校のジャージくらいしか運動できそうな服持ってなくて｣
｢ふはっ、たしかにそれはやばいな！｣
｢でしょ？｣
｢俺も一緒に見たいんやけどええ？｣
｢いいよ！むしろどんなのがいいのかアドバイスしてもらいたいくらい｣
のんちゃんはおしゃれだし、
ここで会えてラッキーだったかも。
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作者名：ひろか | 作成日時：2019年10月28日 18時
