キャンパスライフ (ページ33)

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ある程度食べ終えて、みんな話すことに夢中になり始めた頃、のんちゃんがふらっと席を立つ。

店員さんにケーキを出してもらうためにお願いする役割を、
のんちゃんが引き受けることになった。

打ち合わせの段階では、なんで俺が！と言っていたけれど、
私たちが席立つよりあんたが行った方が自然！と
ふみちゃんに言われてのんちゃんに決まってしまった。

のんちゃんが戻ってきてしばらくすると、
誕生日の音楽に合わせて、扉が開き
ハッピーバースデーという店員さんとともに
パチパチと音を立てる花火と、ろうそくが刺されたケーキがテーブルに置かれた。

チョコレートのプレートには4人の名前が
ぎゅうぎゅうに書かれていて、なかなか見られない光景だなと思う。

ふみちゃんと私もおめでとう～と言って、拍手をした。

神ちゃんと流星くんとシゲは、ありがとう！
今日ってそのための会やったんや！なんて
言い合っている。

｢俺は企画側に回されたからな！
全部知ってたで｣

散々、文句を言っていたのんちゃんが
なぜか得意げにそう言った。

｢誰がろうそく消すん？｣

流星くんがぼそっとつぶやくと、

｢俺か？俺が全部消してええんか～｣と
シゲがテンション高く言う。

｢4人で消したら？｣

｢男4人で息吹きかけあってたらきもいやろ｣

｢たしかにそれは地獄絵図｣

結局、神ちゃんが代表して消すことになった。

ろうそくを消すと神ちゃんが
なんか俺の送別会みたいやな～なんて言っている。

｢いや、地元帰るだけやん｣

のんちゃんの冷静なツッコミにみんなが笑った。